地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第280回目の当記事では、新潟県上越市(じょうえつし)の妙高酒造(みょうこうしゅぞう)を特集します。
頚城平野に根付く200年の伝統と革新

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
標高2454m越後富士とも言われる秀峰『妙高山』が見下ろす新潟県の中でも有数の米処頚城平野に蔵は有ります。
創業は1815年、清らかな水と上質な米、酒造りに最高に適した土地で200年以上の伝統を守りながらも革新的な酒造りにも挑戦し続けています。
―代表銘柄は?

厳選された原料と創意工夫に満ちた酒造りの思想で個性豊かな酒を生み出します。酒造りの大きな要素である仕込水には特に神経を使っており、軟水である妙高山系伏流水を使用、酒を含んだ時の柔らかさはここから生まれます。
自社活性培養酵母を用いた二段酵母仕込み(ひとつの酒母にふたつの酵母を使用)で、深みがあり飲み飽きしない酒を生み出します。
―イチオシ商品はなんですか?

「杜氏栽培米仕込 純米吟醸 妙髙山」
杜氏が自身の田んぼで手塩に掛けて育てた米でけて醸したお酒。芳醇な麹香、濃淳な米の旨味がしっかりと味わえる農淳旨口酒でありながら後味は重く無くキレが良い。食と共に杯を重ねられ飲み飽きしない、通好みのお酒です。
お薦めの飲み方:常温・ぬる燗。
地元料理との合わせ方:焼き魚・山菜の天ぷらなど
杜氏のこだわりと品格の一杯

―酒造りで心がけていることは?
杜氏の酒造りの思想は『日本酒は食事と共にあるべき』。
米の旨味はしっかりと味わえながらも、後味のキレの良さにこだわります。香に味わいに品格のあるお酒が目指すお酒です。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
蔵近くの高田城址公園は桜と蓮の名所、冬は世界中からスキー客が訪れます。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
派手さでは無く、旨い酒を醸しています。
今回ご紹介した酒蔵について
【新潟県】
妙高酒造株式会社
新潟県上越市南本町2丁目7-47
https://myokoshuzo.co.jp/