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~完全ドメーヌで蒸留する米焼酎~【ねっかSpecialEdition、ばがねっか 壱型】合同会社ねっか-福島県


地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第6回目の当記事では、福島県南会津郡只見町(ふくしまけんみなみあいづぐんただみちょう)の ねっか を特集します。日々ご紹介する酒蔵のまとめは下記をご覧ください。

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地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と日本酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画がスタートしました! 日本には約1,400の酒蔵があり、地域の蔵人たちは日々情熱を注いで酒造りをしています ...

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4人の米農家と、1人の醸造家が立ち上げた、完全ドメーヌの米焼酎蒸留所

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

2016年創業、2017年4月発売に米焼酎の販売を始めた創業5年の、まだ新しい蒸留所になります。只見町は、福島県の西北部。新潟県との県境にある人口4000人の小さな町です。人口は少ないですが、面積は東京都23区より少し大きい676k㎡あります。

日本有数な豪雪地帯で、積雪は3mを超えます。ミネラル豊富な雪解け水は肥沃な土壌をつくり、ユネスコエコパークに登録された日本最大級のブナ林を育てました。ここで育つお米はとても良質で特A地区に指定されています。

しかしながら、高齢化が進む町では、田んぼを維持できる農家の数が激減。そこで私たちは、この田園風景を守り、次世代につなぐ為に4人の米農家と、1人の醸造家で立ち上げた、完全ドメーヌの米焼酎蒸留所になります。
※ドメーヌ(domaine)とは:フランス語で「所有地」「区画」の意味。米の栽培から蒸留、瓶詰めまで、その土地で行います。

私たちの活動は、大きく評価され、2018年の福島地産地消大賞を皮切りに、2019年新しい東北復興ビジネスコンテスト(復興庁主催)で大賞、2020年六次化アワード(農林水産省)で食料産業局長賞を受賞しました。
また、販売開始初年度のIWSC2017(イギリス)においてシルバーメダル、2018年HKIWSC(香港)ではゴールドメダル、2019年CINVE(スペイン)では最高金賞、2020年国内初となるTWSCでは2銘柄がでは、金賞を受賞するなど国内外でも高い評価を得ております。

世界一和食に合う米焼酎「ねっかSPECIALEDITION」

―代表銘柄は?

  • ねっかSpecialEdition
    JGAP認証の自社圃場で育てた酒米「五百万石」「夢の香」を使用し、福島県ハイテクプラザと協力し開発された「ねっか用酵母」を使用。日本酒の醸造技術と焼酎の蒸留技術を掛け合わせた、今までにない吟醸香の香り高い華やかな米焼酎です。

    この商品は4年を掛けて、お米と酵母の選定を行いました。SPECIALEDITIONは、世界一和食に合う米焼酎を目指した私たちの想いの集大成です。

―イチオシ商品はなんですか? 地元の食材・料理とはどんな合わせ方がおいしいですか?

食中酒として、米焼酎らしく和食全般に合います。特に酢飯との相性が良く、「お鮨」との相性は最高です。また、日本酒が苦手とする「天ぷら」や「焼き鳥」などのお肉料理とも抜群に合います。

只見町は、マトン文化で、焼き肉といったらマトンです。マトンの脂とも相性が良いです。その他、山菜やキノコ、ジビエ料理、鮎やイワナといった川魚など相性も良く、合わないものは見当たりません。
最近では、会津地鶏や、会津馬肉とのコラボレーションも始まっております。

蒸留酒ですので、糖分やプリン体がないため、体を気づかっている方にもおススメです。飲み方はロックや炭酸で割った「焼酎ハイボール」や、地域の特産である南郷トマトのジュースで割った「トマトハイ」など様々な楽しみ方が出来るのも焼酎の大きな魅力です。

酒蔵プレス編集部

酒蔵プレス唎酒師による「ばがねっか 壱型」テイスティングノート

●香り
「ねっかSpecial Edition」「ばがねっか」ともに、米焼酎のさわやかなアルコール感、日本酒のような華やかな吟醸香、米の稲穂やウイスキーの木樽を思わせる香りを感じ取れます。「ねっかSpecial Edition」と比べて、米焼酎には珍しい精米歩合60%の「ばがねっか」の方は特に吟醸香が際立ちます。

●味わい
甘みが強く、香りのイメージを崩さないふくよかなで雑味の少ない味わいです。水で割ると日本酒感が強まり、お湯で割ると米焼酎の香りがより一層ふくよかになります。炭酸で割るとすっきり感と吟醸香によるフルーティーさが強調されます。

●ペアリング
いなり寿司と合わせると、お酢の酸味と醤油の甘さがマッチして心地よい味わいを感じることができます。刺身(サーモン)と合わせると、脂を流してくれる効果があり、米焼酎のよい部分をしっかりと感じることができます。

●総評
福島の自然と米作りの技術、日本酒の醸造技術と焼酎の蒸留技術が一緒になり完成した「ばがねっか」は、まるでその4要素を一気に口中で感じることができる体験型米焼酎です。「ねっかSpecial Edition」と飲み比べることでよりその体験が深まり、日本の酒造りの面白さを再認識させられました。

米焼酎は香りだ!

―酒造りではどんなことを心がけていますか?

「米焼酎は香りだ!」をモットーにどのようにすれば、より良い香りが出るのか、感覚に頼らず全て数値化して仕込みを行っております。米の品種や仕込み配合を変え、ねっか用酵母の開発、仕込み温度と蒸留温度の改善により、初年度の製造の2倍以上の吟醸香を出すことに成功しました。

また、商品開発では応援して下さっている皆様と共に開発を進めております。米の仕込み配合を決める時には、延べ500人の方に試飲して頂き、酵母を決める時にも500人以上の方に試飲して頂き決めております。造り手や売り手の勝手な思いや、こだわりだけではなく飲んでくださる方が本当に美味しいと感じてもらえるような商品開発を進めております。

―地域との関係や取り組みについて教えて下さい。

合同会社ねっかは持続的な住み続けられるまちづくりの為にSDGsに取り組んでおります。
この地域は、自宅から通える大学や専門学校が無いため、ほとんどの人が高校卒業後地域外に出てしまいます。少しでも多くの子たちにUターンをしてもらい、課題を解決するために私達は大きく2つの取り組みをしております。

1つ目は、町内3つある小学5年生は全員弊社に訪れ、田植え稲刈りに参加、農業を通じて地域の魅力を再認識してもらい、出来たお米の一部で焼酎を製造、子供たちはラベルをつくり9年間弊社で保管して成人式にプレゼントをする取り組みをしております。この取り組みは、中学校、高校でも地域学として発展的につながっております。

2つ目は、農閑期の農家さんが、冬に行われる酒造りの仕込み作業を手伝いに来てくれています。農業の夏は忙しく人手が足りない状況ですが、雪の多い冬には仕事が無く、通年を通した雇用が難しい状況でした。酒造りで冬の雇用を生み出すことにより、通年雇用が生まれ、Uターンにもつなげる取り組みとなっております。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

日本酒好きにこそ飲んで欲しい米焼酎です。ぜひ食事と共に味わってみてください。また、木樽貯蔵や漬け込み酒など新しい商品も発売していきます。これからも美味しさと楽しさを伝えられるよう米作り、酒造り、地域つくりを頑張っていきますので応援よろしくお願い致します。

酒蔵プレス編集部

全国で初めて輸出用清酒製造免許が、合同会社 ねっかに交付されました! この状況が落ち着いた時には海外で合同会社 ねっかの日本酒を飲みたいですね。今後のグローバルな動きが楽しみです!

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今回ご紹介した酒蔵について

【福島県】
合同会社 ねっか
https://nekka.jp/
福島県南会津郡只見町大字梁取字沖998

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酒蔵プレス編集部

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