地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第233回目の当記事では、山梨県大月市(おおつきし)の笹一酒造(ささいちしゅぞう)を特集します。
富士山の恵み、追い求める日本最高の味わい
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
笹一酒造株式会社は山梨県の酒街道の入り口である大月市に位置し、1661年寛文元年に花田屋として創業、1919年に現在の笹一酒造と改名して統合した三百有余年の歴史を持つ会社です。
「笹一」は日本酒の意で使われた「笹」の字と、日本一の富士山の「一」の字で最高の日本酒を醸造したいという思いが込められています。この土地の恵み、旨い酒に変えて皆様にお届けしたい。それが笹一という銘柄が誕生した時からの願いです。
―代表銘柄は?
「笹一純米大吟醸 甲州夢山水」
地元山梨県産の酒米、甲州夢山水を低温発酵で丁寧に醸しました。上品な吟醸香を感じ、米の芳醇な旨味たっぷりの味わいと円やかで優しい甘みを感じる濃醇旨口な食中酒です。
お薦めの飲み方:冷酒〜冷や
お薦めの地元料理:山梨県の名産の鳥もつ煮や甲州地鶏の焼き鳥等と併せてお愉しみください。
香りと味わいを追求する王道の酒造り
―酒造りで心がけていることは?
水の良さが生きた柔らかい飲み口と、米の旨さが光った力強い味わい。蔵から湧き出る富士の天然水を使い、地元産の米で酒を醸しています。
地元山梨県の自然の恵みをじっくりと低温発酵させ、香りと味わいの調和を何より重視した広がりのある吟醸香、ピュアで優しい酸味と甘み・旨みのバランスの取れた日本酒を醸造することが笹一酒造の目指す王道の酒造りです。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
笹一酒造の敷地内には、蔵元直営ショップ「笹一酒遊館」や直営カフェ「SASAICHI KRAND CAFE(ササイチクランドカフェ)」があります。ショップでは、ここでしか手に入らない商品の販売や、試飲専用カウンターやギャラリーがあり、笹一の世界観をゆったりと味わえる空間になっています。
また、「SASAICHI KRAND CAFE 」は“お酒が飲めない方や小さなお子様にも日本酒の発酵文化を楽しんでいただきたい”をコンセプトとする笹一酒造蔵元直営カフェです。「自家製」にこだわり、笹一の酒粕や仕込み水、山梨県の素材を活かした、ノンアルコールのスイーツやフードを提供しております。おすすめはここでしか食べられない味わいの「笹一ふわとろ酒粕かき氷」(ノンアルコール)。酒蔵ならではのメニューが楽しめます。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
山梨の豊かな自然からの恵みを美味しいお酒に変えて皆さまにお届けしたいというのが我々の創業当時からの願いです。
山梨県大月市の清涼な水、清冽な空気を感じられるような味わいのお酒を是非お試しください。
今回ご紹介した酒蔵について
【山梨県】
笹一酒造株式会社
山梨県大月市笹子町吉久保26
https://www.sasaichi.co.jp/
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