地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第228回目の当記事では、山梨県北杜市(ほくとし)の武の井酒造(たけのいしゅぞう)を特集します。
山梨北杜の酒蔵、地元味わいの革新
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
創業1865年。江戸末期から続く弊蔵は山梨県最北の北杜市に構えています。2000年代前半まで普通酒中心だった蔵は、2007年に純米ブランド【青煌saykoh】をリリースしてから次々と特定名称酒の拡充に力を入れ、その飲み易さから日本酒初心者を始め幅広いお客様からご支持を頂くようになりました。
焼酎は戦前から使用する歴史ある蒸留機と最新の蒸留機二機を用い伝統と革新の味わいで地元のお客様を中心に楽しまれています。
―代表銘柄は?
「青煌 純米吟醸 雄町 つるばら酵母仕込」
八ヶ岳の名水とバラの花から採れた花酵母を使用し、手間暇掛けて造りだす味わいに拘った日本酒です。
お薦めの飲み方:冷やして
―イチオシ商品はなんですか?
「武の井 純米吟醸 ひとごこち」
【GI YAMANASHI認証酒】
八ヶ岳の湧水で育てられた酒米とその伏流水を原料に使用し、軽快な14度の原酒で仕上げる最新醸造法により出来上がった純米吟醸酒です。
口当たりはふくよかな印象がありますが後半のすーっと消えていく感じは八ヶ岳の湧水を感じる事ができます。これは飲み飽きせずに長く楽しむ事をコンセプトに造りだした現代の日本酒の形です。
お薦めの飲み方:冷やして
心に寄り添う酒の酒造り
―酒造りで心がけていることは?
飲み疲れせず暮らしに寄り添う酒を醸す。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
八ヶ岳登山、吐竜の滝、清泉寮ソフトクリーム、神代桜、スーパーカブ、ゆるキャン△など。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
私たちは親族のみで営んでいる片田舎の本当に小さな酒蔵です。大きな蔵と違い全国の大手量販店では手に入りませんが、北杜市の自然と東京農大の花酵母を最大限に活かした酒造りをしております(協会酵母のお酒も造っています)。
全体的に製造数量は少ないですが、通年品を始めバラエティに富んだラインナップをそれぞれの季節でリリースしております。
日本酒のみならず純米焼酎もございますので併せてお楽しみ頂ければ幸甚です。
今回ご紹介した酒蔵について
【山梨県】
武の井酒造株式会社
山梨県北杜市高根町箕輪1450
http://takenoishuzo.jp/index.html
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