地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。今回は、岐阜県大垣市(おおがきし)の武内酒造(たけうちしゅぞう)を特集します。
創業280年の歴史を誇る酒蔵、挑戦と再建の物語
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
創業は延享元年(1744年)。創業時の銘柄は「兄花」。
創業時の蔵は戦争の空襲で一度焼失。焼失を最後まで見届けた7代目が事業を再建しながら復興させました。再建後暫くは清酒以外にも酢やソース等も製造していましたが、その後は清酒醸造に注力することに。社名に”酒造”が入っていないのは、その名残です。
現在は従来の清酒の他に、地元産の果実を使用した日本酒ベースのリキュールにも取り組むなど、常に挑戦し続けています。
―代表銘柄は?
「御幸鶴 純米大吟醸」
お薦めの飲み方: 冷酒
「一滴千山 雄町 純米大吟醸 生酒」
お薦めの飲み方:冷酒
―イチオシ商品はなんですか?
「一滴千山 八反錦 生酒」
広島県産酒造好適米 八反錦で醸した純米吟醸 生酒
ALC.15度 酒度&酸度&アミノ酸度は非公開
飲用方法:冷酒
料理:鮎の塩焼き、赤みその豆腐田楽
造り手の想いと飲み手の笑顔が繋がる酒
―酒造りで心がけていることは?
造り手の思いを感じられる酒。飲み手の笑顔が見える酒。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
観光スポット:大垣城/石田三成が関ケ原の合戦前に居城した最後の城であり、軍議を開き、太閤秀吉へ思いを馳せた地元の名城
話題:結ぶまち おおがき体験博 おむすび博/毎年秋に開催される地元の宝にスポットを当てた体験型博覧会。
ローカル線の運転体験や車庫見学、競輪場でのママチャリ試走、酒蔵で音楽・料理・酒を楽しむ夕べなど、地元の新たな一面を体験するイベントです。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
常に何かを生み出し、常に変化へ挑戦する姿勢を忘れない小さな酒蔵です。
これからも小さいからできることを探しながら醸していきます。ぜひ、応援よろしくお願いします!
今回ご紹介した酒蔵について
【岐阜県】
武内合資会社
岐阜県大垣市伝馬町1番地