ニュージーランドの南島に位置する、世界有数のリゾート地「クイーンズタウン」。
日本からニュージーランドの最大都市・オークランドを経由し、飛行機で約1時間半。機内の窓から見下ろす氷河が作り出したフィヨルドやワナカ湖、そして雄大な山々の絶景はまさに圧巻!
これから始まる旅への期待に胸が膨らむ、大自然のパノラマが出迎えてくれます。


今回は、この美しい街で異彩を放つ、“世界最南端の酒蔵”を訪ねました。
圧倒的な美しさを誇る「女王にふさわしい街」


クイーンズタウン空港からダウンタウンまでは、タクシーで30分弱。目の前に広がるのは、息をのむほど美しいワカティプ湖と、それを取り囲む雄大な山々です。
クイーンズタウン(Queenstown)の由来 その圧倒的な美しさから、「ヴィクトリア女王が暮らすのにふさわしい街」と称えられたことがその名の由来です。
人口約5万人(ダウンタウンは約3万人)というコンパクトな街ながら、年間なんと約300万人もの観光客が訪れる世界的な観光地。ダウンタウンには、ホテルやショップ、カフェ、レストラン、アクティビティショップがぎゅっと凝縮されており、世界中からの旅行者で活気に満ちあふれていました。
ニュージーランドといえば世界的に「ワイン」が有名ですが、今回のお目当ては“清酒”です。
ラグビーの魂を名に宿す、世界最南端の酒蔵「全黒」

ダウンタウンから湖沿いをのんびり歩くこと20〜25分(約2〜2.5km)。そこに目的地である世界最南端の酒蔵「全黒(ZENKURO)」があります。
インパクトのあるその名は、ニュージーランドが世界に誇るラグビー代表チーム「All Blacks(オールブラックス)」をそのまま漢字に当てはめたもの。
まさに、この国で醸される清酒にぴったりの名前です。
杜氏・デイビッドさん夫妻との温かい出会い
一歩店内に足を踏み入れると、温もりを感じる清潔感あふれる空間が広がっています。そこで満面の笑みで迎えてくれたのが、オーナー杜氏のデイビッドさんと奥様でした。
デイビッドさんは、かつて交換留学で来日。日本での生活の中で日本酒の魅力に取り憑かれ、なんと日本の酒蔵で本格的な修行を積んだという経歴の持ち主です。
帰国後、「清酒造りには欠かせない、極上の水がある場所」として、ここクイーンズタウンを選び、念願の酒造りをスタートさせました。

店内には、大切に醸された清酒をはじめ、こだわりの酒器が美しくディスプレイされています。
滞在中も、日本人から海外の旅行者まで次々と足を踏み入れ、デイビッドさんと楽しそうに会話しながらお気に入りの一本を選んでいました。


徹底した品質へのこだわりと、シンプルな酒造り
特別に見学させていただいた酒蔵の内部は、非常にコンパクトでありながら、デイビッドさんの知恵と工夫が随所に凝らされた空間でした。

手仕事へのこだわり
大量生産ではなく、1本1本丁寧に手作業でラベル貼りが行われています。
厳選された原材料
酒造りの命ともいえる「コメ」と「乾燥麹」は、高い品質を維持・向上させるため、すべて日本から厳選して取り寄せているそうです。
クイーンズタウンの清らかな水と、日本の伝統的な素材。これらがデイビッドさんの情熱によって融合し、「全黒」の味が生まれます。


贅沢すぎるテイスティング。ワイン樽貯蔵酒も!

お待ちかねのテイスティングタイム。ひとくち飲んで、そのクオリティの高さに驚かされました。
日本国内で醸されている一級品の日本酒と比べても、同等かそれ以上に美味しい、深く澄んだ味わいです。
さらに、ワインの名産地ならではの試みとして「ワイン樽で貯蔵された清酒」も試飲させていただきました。ワイン樽由来の華やかな香りと清酒の旨味が絶妙に調和しており、その新しい味わいに深く感動!
何よりも、この美しいクイーンズタウンの澄んだ水から生まれた清酒を、その土地の空気を感じながら地元酒蔵でいただく――これ以上の贅沢はありません。
おわりに
大自然、ワイン、アクティビティ……魅力が尽きないニュージーランドですが、クイーンズタウンを訪れた際は、ぜひ少し足を延ばして「全黒(ZENKURO)」を訪れてみてください。
デイビッドさん夫妻の温かいおもてなしと、南半球の美しい水が育んだ至高の一杯が、あなたの旅をより特別なものにしてくれるはずです。
酒蔵について
名称 : 全黒(ZENKURO)
公式サイト:https://zenkuro.co.nz/
アクセス : クイーンズタウン・ダウンタウンから徒歩約20〜25分(約2km)
国外で醸す清酒を味わう貴重な機会、クイーンズタウンの大自然含め、素敵な体験をさせて頂きました。
https://www.sakagura-press.com/