地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。
今回は、京都府京都市の月桂冠を特集します。
酒造りに科学技術を導入した先駆者として

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
明治時代には日本酒メーカーとして初の研究所を創設し、酒造りに科学技術を導入しました。
酒造りの伝統的技術と最先端技術の融合を目指し、常に新しい挑戦を続けています。
【1911年】防腐剤を使用しない壜詰日本酒の開発
【1961年】四季醸造システムの確立
【1984年】常温流通可能な生酒の開発
【1989年】カプロン酸エチル高生産酵母の開発
【2008年】糖質ゼロ日本酒の開発
【2024年】アルコール5%日本酒の開発
各時代において、醸造技術や醸造微生物、新規技術の開発に取り組んでいます。
―代表銘柄は?

「鳳麟 純米大吟醸」
容量:720ml
アルコール度数:16度以上17度未満
原料米:麹米:山田錦 掛米:五百万石
精米歩合:50%
酵母:鳳麟酵母(自社開発酵母)
お薦めの飲み方:10℃前後に冷やしてワイングラスでお楽しみください。
おすすめのペアリング:刺身や煮魚などの魚介類と好相性です。食材のうまみを引き出した料理とよく合います。
吟醸造りの技術を結集した一本
―酒造りで心がけていることは?
鳳麟は明治30年代に販売していた当時の最高峰の酒「鳳麟正宗」を系譜とした日本酒です。
長年培った吟醸造りの技術を集結して醸造しました。
米のうまみを最大限に引き出すことに細部までこだわっています。
超低温環境で理想的な発酵をする独自の鳳麟酵母により、じっくりと時間を掛けて醸造しました。
―読者へのメッセージをお願いします。
月桂冠では、お馴染みのカジュアルなパック酒から、こだわり抜いた高級酒、日本酒の新たな可能性に挑戦した試験醸造酒など、実に百種類の商品を扱っています。
今後も、食生活の変化や酒類市場の多様化に合わせた高品質で多彩な商品を開発し続けてまいります。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
豊臣秀吉や徳川家康といった天下人たちが本拠を置いた伏見城。
その外堀にあたる濠川から臨む白壁土蔵の酒蔵群は、日本を代表する酒どころの象徴として親しまれています。
界隈には、伏見全町の総氏神である御香宮神社、坂本龍馬が逗留した寺田屋などの史跡が点在、伏見酒が楽しめる飲食店も充実しています。

今回ご紹介した酒蔵について
【京都府】
月桂冠株式会社
京都府京都市伏見区南浜町247番地
https://www.gekkeikan.co.jp/