sake 滋賀県 酒蔵紹介

【湖の誉】山岡酒造‐滋賀県 ー「人を醸し、地域を醸し、未来を醸す」

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。
今回は、滋賀県長浜市の山岡酒造を特集します。

明治6年創業、長浜に息づく小さな酒蔵

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

山岡酒造は、滋賀県長浜の地で明治6年に生まれた小さな酒蔵です。

地元の米と水にこだわり、手づくりの酒を静かに醸してきましたが、時の流れとともに、蔵の灯が消えかけていました。
それでも、「この蔵を残したい」という想いを持つ地域の若者たちが集まり、新しい杜氏を迎え、もう一度、蔵は息を吹き返しました。

創業150年を機に、世代を超えた人たちが集い、地元に残る記憶を受け継ぎながら、今の感性で楽しめる新しい山岡酒造の酒を送り出しています。

―代表銘柄は?

湖の誉(このほまれ)純米吟醸

純米吟醸でありながら、精米歩合50%まで磨いた米を使用し、純米大吟醸を思わせる透明感と、純米吟醸らしい米の旨味をあわせ持つ、希少な一本。

容量:720ml
アルコール度数:13%〜14%
日本酒度:-25
原料米:吟吹雪(滋賀県)+国産米
精米歩合:50%
お薦めの飲み方:良好な吟醸香(パイナップル香、りんご香)を、冷酒でスマートに楽しんでいただくのが一番のおすすめです。
おすすめのペアリング:
和食やお刺身はもちろんですが、すっきりとした上品な甘みがあるため、アイスワインやアペリティフ(食前酒)のような感覚でもお楽しみいただけます。
乾杯の最初の一杯や、普段は白ワインを好まれる方にもぴったりの仕上がりです。
前菜であれば、白身魚の刺身にオリーブオイルを合わせたカルパッチョや、カマンベールなどのクリーミーなチーズによく合い、イタリアンとの相性も抜群です。

純米酒 Beginning(ビギニング)」

名前の由来は「蔵の再生と始動」を記念したビギニング。ラベルデザインは始まりを意味する「湖面の新月」をイメージしました。
お祝いや新しい門出など、特別な日の記念酒としてもぜひお使いください。

容量:720ml, 1800ml
アルコール度数:15度
日本酒度:-12
原料米:キヌヒカリ(兵庫県産)+国産米
精米歩合:70%
お薦めの飲み方:
米の甘みを1年間熟成させた深い味わいと、ほのかな熟成香が特徴です。
冷や、常温、熱燗と、温度帯によって異なる豊かな表情をお楽しみいただけます。
おすすめのペアリング:
1年間の熟成による深いコクがあるため、和食全般やお出汁の効いたお料理はもちろん、旨味の強いお肉料理などにも優しく寄り添います。
白ワイン感覚の「湖の誉」に対し、こちらは赤ワインのような「しっかりとした食中酒」として活躍します。

次世代へつなぐ、“継承人”としての酒造り

―酒造りで心がけていることは?

「人を醸し、地域を醸し、未来を醸す」長浜テロワール(風土の個性)の体現です。

長浜は姉川をはじめとする四つの河川が交わる特異な水系を持ちます。
石灰岩層などをくぐり抜けた清冽な水は、発酵を助ける良質なミネラルをたっぷりと含み、お酒に唯一無二の美しい骨格を与えます。
この複雑な水と風土に、先代から受け継いだ職人の感覚、蔵の再出発に集まってくれた若者たちの新しい感性を掛け合わせ、歴史の足並みを揃えながら、過去と現在をブレンドしていく方針です。

手造りの本質には決して妥協せず「継承人」でもあること。
次なる造り手を探し、育て、このタスキを確実に未来へと渡していく。
そんな紡がれていく思いが、日々の酒造りに込められています。

―読者へのメッセージをお願いします。

日本屈指の豪雪地帯・湖北の厳しい自然が生み出す圧倒的なテロワールへの一歩。
まずは一杯、ご自身の舌で体感してください。
長浜の歴史と新世代の挑戦が交差して生まれる山岡酒造の新しいお酒は、「消費される酒」だけではなく「人を醸すお酒」です。

一度は消えかけた蔵の再生。私たちは、真新しい歴史を共に創り上げる「新たな蔵人」を探しています。
ただの飲み手から、山岡酒造を共に醸す当事者へ。
その入り口となる「酒蔵ツーリズム」は2026年冬季にスタート予定です。
リアルな場で、あるいはデジタル上のコミュニティで。
あなたのご参加を、長浜の地で心よりお待ちしております。

―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。

現在、滋賀県長浜の街は大河ドラマ「豊臣兄弟!」を契機に、秀吉ゆかりの城下町として大きな盛り上がりを見せています。
長浜観光の拠点となる「黒壁スクエア」は、ノスタルジックな古い街並みに美しいガラス工芸のギャラリーやカフェが軒を連ね、歩いているだけで風情を楽しめるエリアです。

秀吉公が開いた城下町を散策し、黒壁エリアでガラス文化やアートに触れ、その土地の気候や水が育んだ地酒で喉を潤す。
そんな風に、長浜の歴史と風土(テロワール)をゆったりと五感で味わい尽くす街歩きが、今一番のおすすめです。

今回ご紹介した酒蔵について

【滋賀県】
山岡酒造有限会社
滋賀県長浜市高月町西阿閉1395
https://www.kurokabe.co.jp/event/10293/

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酒蔵プレス編集部

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