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【体験レポート】「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録1周年記念イベント in 浅草

国税庁は、「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから1周年を迎えた節目に、記念イベントを東京・浅草で開催しました。
浅草は、日本の伝統と文化が色濃く息づき、国内外から多くの観光客が訪れる場所。まさに本イベントの開催地としてふさわしいロケーションです。

日本の伝統的な酒造りは、四季に恵まれた風土の中で育まれた「こうじ菌」を用いる、世界でも類を見ない醸造技術です。
この技術は、日本が誇る文化として令和3年12月に国の無形文化財に登録され、さらに令和6年12月にはユネスコ無形文化遺産への登録が実現しました。

会場と参加者

会場は、雷門正面に建つ木造建築「浅草文化観光センター」の6階。
定員約50名の会場は満席となり、参加者は日本人と外国人がほぼ半々。日本酒と日本文化への関心の高さが感じられる空間でした。

第1部:伝統的酒造りを未来へつないでいくために

第1部では、「伝統的酒造りを未来へつないでいくために」をテーマに、若手杜氏と蔵元によるトークセッションが行われました。

印象に残ったメッセージは以下の通りです。

  • 日本には約1,300の酒蔵があり、それぞれに明確なアイデンティティがある
  • 人柄や土地柄が、日本酒の味わいに表れる
  • 日本の若い世代にも、日本酒を飲んでもらいたい
  • 「お客様においしいお酒を届ける」ため、日々チャレンジを続けている
  • 酒蔵の伝統を未来へつないでいくことが使命
  • 地域や地元が誇りに思える、カッコいい日本酒を目指している
  • お酒を「おいしい」と感じてくれる人を増やすことが何より大切

酒造りは単なる製造ではなく、人・土地・文化が一体となった営みであることが、言葉の端々から伝わってきました。

第1部のトークセッションの様子

第2部:世界における日本の「伝統的酒造り」

その魅力と可能性

第2部では、「世界における日本の『伝統的酒造り』―その魅力と可能性―」をテーマに、料理・日本酒・カクテル・エンターテインメント分野の有識者によるトークセッションが行われました。

こちらで印象に残ったメッセージは以下です。

  • 酒は“チーム”で守り、育てていくもの
  • 造り手の想いとして、「おいしいのは当たり前」
  • ぬくもりと誠実さを感じる酒造りを目指す
  • 日本の文化を伝えるツールとして、日本酒は非常に優れている
  • 料理との相性では、「同調(同化)」と「対比」が重要
  • 日本酒と料理は、実際に触れ、飲んでもらう体験が大切
  • ミラノでは日本酒カクテルが人気
  • フードペアリングでは、ワインの流れの中に日本酒を組み込む提案も有効
  • フルーティな香りのお酒は、特に女性に好評
  • 海外普及には「飲み慣れてもらう」ことが不可欠
  • 日本のカツサンドと日本酒は相性が良い
  • 渋みや苦味は、数回体験することで「おいしさ」に変わる
  • 日本酒への熱量と、影響力のある人の発信は重要
  • ワインに比べ、日本酒の伸び代は非常に大きい
  • 日本酒には「日本そのもの」が詰まっている

日本酒が、伝統文化であると同時に、世界市場で大きな可能性を持つ存在であることが改めて示されました。

第2部のトークセッションの様子

体験・展示エリア

イベント終了後は、以下のフロアで関連企画が実施されました。

  • 7:パネル展示/ワークショップ
  • 8:日本酒の試飲体験

知識だけでなく、「見て・触れて・味わう」ことで、日本酒文化を立体的に体感できる構成となっていました。

試飲体験で使用された日本酒➀
試飲体験で使用された日本酒②

まとめ

「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録1周年を迎えて

本イベントを通じて、改めて感じたのは、

  • 酒蔵の円滑な事業承継
  • 文化としての日本酒の知名度向上
  • 国内外における新たな飲み手の開拓

これらが、今後ますます重要になるということです。

「伝統的酒造り」が、未来へと確実につながっていくために。
日本酒は今、大きな転換期を迎えていると感じさせられる一日でした。

イベント概要

日時:「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録1周年記念イベント
 令和7年12月6日(土)12:00~16:00
会場:浅草文化観光センター
(東京都台東区雷門2丁目18-9)
主催:国税庁
共催:文化庁
協力:日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会

イベントページ:https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/news/5580/

酒蔵プレス編集部
「伝統的酒造り」は、守るべき文化であると同時に、世界へ広がる可能性を秘めた“進化する日本酒文化”。本イベントは、その現在地と未来へのヒントを感じさせてくれる機会でした。
日本酒が次の世代へどう受け継がれていくのか、引き続き注目していきたいと思います。
https://www.sakagura-press.com/
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酒蔵プレス編集部

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