岐阜県輪之内町生まれの銘酒として親しまれた日本酒「大輪」(たいりん)が、約6年ぶりに復活し、15日から販売が始まった。町では、物産展の販売などで名産品として育てる意向だ。
大輪は、同町で唯一の酒造会社吉田合資会社が良質な地下水を使い、高い技術力で製造していたが、同社が2008年12月に廃業したため姿を消した。
町民の間で、今でも惜しむ声があり、町が「何としても復活をさせたい」と、大輪の商標登録を取得。複数の酒造会社に打診し、岐阜県大垣市伝馬町の武内合資会社が応じた。武内昌史代表(43)の祖父の実家が吉田合資会社だったのが縁で、武内代表らが、大輪を飲んだ人から味を聞き出して手探りで味を再現、「フルーティーで、甘い銘酒がよみがえった」(木野隆之町長)という。
大輪は、純米大吟醸で、720ミリ・リットル入り3000円(税抜き)。武内合資会社と輪之内町内のギフトショップ「ハリカ輪之内」で販売している。
出展:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/otona/drink/dnews/20150120-OYT8T50131.html