2024年8月19日、東京銀座の「まるごと高知」にて、高知県の18蔵元が誇る「いま飲むべき日本酒」を紹介する試飲会が開催されました。このイベントは、土佐の伝統と美味を東京で体験してもらうことを目的に、土佐皿鉢料理と共に日本酒の試飲が行われました。
文本酒造の復活と新たな挑戦
文本酒造 (https://fumimoto.jp/) の十代幸栄さんは、創業から100年以上の歴史を持つ酒蔵が一度は廃業の危機に直面しながらも、地元有志の協力により見事に復活を遂げた経緯を紹介いただきました。再建には多くの困難が伴い、特に酒蔵の衛生基準をクリアするための努力が大きな挑戦だったと語られています。2023年3月に再び酒造りを開始し、5月には新たな酒を販売することができました。
また、酒造りに対する強いこだわりを持ち続けており、地元農家から直接仕入れる食用米を使用することで、品質の維持と地域との絆を深めています。さらに、時代に合った革新を取り入れるべく、瓶の代わりにスパウトパッケージを採用するなど、新しい試みも積極的に進めています。これにより、伝統を守りつつも、現代のニーズに応える製品を提供することが可能となっています。加えて、文本酒造は小規模ながらも海外展開にも意欲的であり、日本酒文化を世界に広めるための取り組みを進めています。
土佐酒の新しい魅力の紹介
酒サムライコーディネーターの平出淑恵さんは、土佐酒の多様な味わいについて解説しました。特に、「CEL-24酵母」を使用した甘く柔らかいお酒が注目されており、参加者たちはその新しい魅力に感銘を受けていました。土佐酒が辛口のイメージを持ちつつも、時代に合わせた新たな方向性を探求している様子が紹介されました。
夏の土佐酒フェアキャンペーン詳細
2024年8月26日から9月6日まで、銀座の「まるごと高知 B1F」にて開催される「夏の土佐酒フェアキャンペーン」では、18蔵元から選ばれた特別な18本の日本酒を1蔵100円で試飲できる機会が提供されます。さらに、日本酒購入者にはポストカードが配布され、カルタ投稿者には抽選で「どっぷり高知旅」宿泊券が当たるプレゼント企画も実施されます。
まとめ
今回の試飲会は、土佐酒の多様な魅力とともに、高知の文化と酒造りの伝統を深く理解する機会となりました。文本酒造の十代さんが語るように、小規模でありながらも海外展開への意欲を持ち、日本酒文化を世界に広めたいという願いが込められています。このイベントは、土佐酒の魅力を再発見する絶好の機会であり、今後の日本酒業界の発展に向けた新たな一歩に期待が高まりました!
イベント概要
イベント名: 夏の土佐酒フェア メディア試飲会
開催日程:2024年8月19日(月)
開催時間: 17:00~17:40(受付:16:30~)、試食 17:40~18:30
会 場: まるごと高知 2F「レストランTOSA DINING おきゃく」(中央区銀座1-3-13 オーブプレミア)
登 壇 者: 文本酒造 十代幸栄さん / 酒サムライコーディネーター平出淑恵さん
プログラム:主催挨拶 /トークイベント / どっぷり高知旅キャンペーンの説明 / 試飲・試食会