男山

sake 日本酒を極める!

日本酒の文化は、オジさんが守ろう!


日本酒は、味を教え、味を鍛え、人の成長を促す酒

日本酒離れが当たり前のようになってしまって、どれくらいの月日が経つでありましょう。ワインのスノビッシュに心乱され、芋焼酎のトレンドに追随し、しまいにはハイボールの懐かしさに敗北。オジさんの夜の文化は、まことに嘆かわしいほど筋道を失ってしまいました。

 ま、それが悪いこととは一概には言えませぬが、少々冷静になってほしい。若い世代が自由なのは、いつの時代も当たり前でして、すしを食べながらコーラを飲む。とりあえずビールもなし。訳の分からんカクテルやら、とんでもない数の梅酒やら。まことに身勝手な飲み方は若者らしく結構であります。

 いかんのは、それに便乗して日本酒を忘れてしまっているオジさんたち。思い起こせばオジさんたちが若い頃。「トリスウイスキー」「サントリーレッド」といった安いウィスキーで激烈二日酔いを友としながらも、「ジャックダニエル」や「サントリーオールド」に憧れた。

 それが手に入る年齢に至ると、今度は日本酒。あの頃は、大手酒造メーカーのブレンドして糖類を加えるやり方が手ひどい批判を浴びていて、「越乃寒梅」などのローカル日本酒が脚光。当然のように、そんな酒を求めて、下町の居酒屋を巡る者どもが現れました。私もそのひとり。

 みなさまも、思い出されたのではありませぬか。おでん、すし、そば、煮物、ぬた、鍋、焼き鳥。どれも、日本酒との相性は抜群。食べ物をアシストするように、周りを包み込む。日本酒はもともと、だしでもあるし、食べ物の味をワンランク上げるのもうなずけますな。

 そうやって親しんだ日本酒はどこへ行ってしまったのか。食事の場での影がすっかり薄くなってしまいました。悲しい酒(美空ひばり)!

 消費量の推移を見ても、この35年で何と約7割減。焼酎は約10倍増で全体の消費量も清酒を上回りました。ワインも約10倍。酒蔵はどうかというと、1980年には約3000件。それが半分を割りそうなところまで来ておるのです。

 このままでは絶滅危惧種の仲間入り? おっとどっこい、土壇場になると思いもかけない反発力が生まれる。世代代わりした若手酒蔵社長が変革を起こし始めたのであります。

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酒蔵プレス編集部

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