夏の夜、恋人やお友達とすっきり爽やかなお酒を飲むなら、何を選びますか?
今トレンドなのは、ズバリ「スパークリング清酒」でしょう。日本酒ながら、シャンパンのようなシュワッとした泡とほのかな甘みで、若い女性を中心に大人気だそうです。
◆日本酒ビギナーを中心に人気急上昇
シェアトップの宝酒造「松竹梅白壁蔵『澪』(みお)」、2位の一ノ蔵「すず音」(※)をはじめ、酒井酒造「ねね」、末廣酒造「ぷちぷち」など、さまざまな蔵元から商品が出ていて、おおいに盛り上がっているんです。
※酒類業界紙『日刊醸造産業』速報より。2013年度の販売量は、「澪」が60万ケース(300ml×12本)で前年度比4倍、「すず音」は11万ケース弱で前年度比6.2%プラスと、市場は伸びている。
その発祥を振り返ると、まず1998年に宮城県の一ノ蔵が発泡純米酒「醸華邑(じょうかむら)」を限定発売、2000年に「すず音」が誕生しました。これが”日本酒の常識を変えた”とヒットし、以降、いろいろな蔵元の参入もあって、じわじわとスパークリング清酒の人気が高まっていました。
それが、ここ数年で急速にブームに。なぜなのでしょうか? 酒文化研究所の山田聡明さんは、こう話します。
「2011年に宝酒造が松竹梅白壁蔵『澪』を市場投入したことが大きいですね。こうした新しいカテゴリーの成長には、市場を牽引する商品が不可欠なんです。宝酒造のように、高品質な商品を安定的に供給・流通させることのできる和酒メーカーは少なく、商品ならびにスパークリング清酒というカテゴリーそのものを認知させるマスコミュニケーションも適切だったのだと思います」。
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