Home STAFFブログ 【コラム】灘の酒蔵、変化の予感! ~灘(なだ)ってどこ? どんな酒? 飲んだことは?~


「灘とは、どこですか?」
「灘の酒は、どんな酒?」
「灘の酒を、何種類飲んだことがありますか?」

筆者にこんな質問をしてきた日本酒ビギナーがいた。
筆者は明確に答えられず、恥ずかしかった。そこから、「灘の酒」への探求心に火が付いた。

灘は、兵庫県の神戸市と西宮市にまたがる地域。西郷(さいごう)、御影郷(みかげごう)、魚崎郷(うおざきごう)、西宮郷(にしのみやごう)、今津郷(いまづごう)の5つをまとめて「灘五郷(なだごごう)」と呼ぶ。日本酒生産量は日本一、いや世界一!?の酒処であった。
日本酒に詳しい人に「灘の酒」について聞いてみると、灘の酒を知らずして日本酒の歴史は語れないという。

「灘は、江戸時代後期に酒造りに適した水「宮水(みやみず)」が発見され、多くの酒蔵が誕生した。また三段仕込み、火入れ技術、きもと造りといった技術も発明され、現代の酒造りの礎を築いた地でもある。灘をはじめとする兵庫や大阪の酒はその品質の高さが江戸っ子に愛され、「下り酒(くだりざけ)」として名を馳せた。江戸後期には江戸に流通する酒の約8割が灘の酒だったとされている。」
江戸へ酒を運ぶ船のことを「樽廻船(たるかいせん)」呼び、新酒の時期になると、江戸へ届ける速さを競っていたという。この頃の新酒を「新走り(あらばしり)」といい、俳句の11月の季語にもなっていることから、10月頃に新米を収穫して、1ヶ月間で酒を仕込み、江戸に運んでいたことがわかる。毎年11月の恒例イベントとして、いまでいうボージョレヌーボーの解禁日に近い発想で楽しまれていたのかもしれない。

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参考)
・灘五郷酒造組合
http://nadagogo.ne.jp

・宮水(みやみず)
「西宮の水」が語源で「宮水」と呼ばれ、日本酒造りに最適な硬水(カルシウムとマグネシウムなどのミネラルが豊富に含む)が有名になった。
宮水は、辛口のお酒をつくるのに最適な水と言われていた。
http://municipia.org/2171/

ちなみに、“宮水”を発見したのは、櫻正宗の六代目当主・山邑太左衛門だそうだ。
http://www.sakuramasamune.co.jp/company/miyamizu.html

・下り酒
http://www.gakken.co.jp/kagakusouken/spread/oedo/04/kaisetsu3.html
「くだらない」の語源にもなり、良質なお酒が、上方から江戸へ運ばれた。

・新走りと荒走り
https://goo.gl/HfXszc


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