地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第283回目の当記事では、茨城県笠間市(かさまし)の須藤本家(すどうほんけ)を特集します。
本流に拘る大門酒造の酒造り
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
古くから地域の繁栄と弥栄を念頭に酒造りの本流に拘った酒造りをして参りました。プラットホームは健康です。
―代表銘柄は?
「純米大吟醸酒 山桜桃 無濾過・生々」
純米大吟醸酒 山桜桃 無濾過・生々 は日本初の生酒です。
Domaine De La Romane Conti のオーヴェルド・ヴィレーヌ氏が絶賛したお酒でもあります。
品格のある余韻がとても綺麗で爽やかな味わいです。特に、魚介系との味わいが秀逸です。
お薦めの飲み方: 冷やして、細めのグラスがお勧めです。
―イチオシ商品はなんですか?
「生酛純米大吟醸酒 郷乃譽 無濾過・生貯蔵酒 」
生酛純米大吟醸酒 郷乃譽 無濾過・生貯蔵酒はワイン鑑定家ロバート・パーカーのパーカーがその著書で「ブルゴーニュの白」と絶賛した生酛純米大吟醸酒です。2020 年カタドールの品評会では唯一最高金賞に輝き、現地駐在の大使が弊社に代わって受賞して頂きました(TV 放映)。
ニューワールド・ワインを作ったイギリスの MW ジャンセス・メアリー・ロビンソンの意向を継承している品評会です。弊社生酛純米大吟醸酒は創業以来一度も絶やした事がない弊社の基幹の商品です。
生酛は個性的なイメージが強いのですが、弊社が代々継承してきた生酛は膨よかで繊細で酸化臭がなく、余韻がとても繊細で、綺麗です。
お薦めの料理: 魚介系からお肉まで、煮物、焼き物、シェーブル系のチーズとも美味しく頂けます。
1100年代から続く生酛造りの伝承
―酒造りで心がけていることは?
自然のままに醸す。1100 年台からの生酛造りを大切に継承しています。弊社の原点です。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
水戶から南に 15km の所に位置し、丁度県央になります。山の幸、川の幸、海の幸がクロスオーバーしている珍しい食文化の地域です。
酒蔵から 150m ぐらいの所に古墳が 3 基あります。古墳時代の前の高貴な方を埋葬した墳墓もいくつかあります。
酒蔵の南側は田圃が広がります。最寄り駅は JR 常磐線友部駅ですが、歩いて 20 分ぐらいの距離で、田園を楽しみながら、歩いてくる方も多いです。
笠間稲荷神社、笠間焼も有名です。水戶には徳川家由来の偕楽園があります。
一寸離れたひたち海浜公園はネモフィラが有名です。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
山桜桃と共に、⻑きに亘り伝承してきている生酛純米大吟醸酒 郷乃譽無濾過・生貯蔵酒と 純米大吟醸酒 雪の舞 活性にごり無濾過・生々が弊社酒造りの原点です。
是非、本流を唯一残す酒蔵の酒の味わいをお楽しみください。
今回ご紹介した酒蔵について
【茨城県】
須藤本家株式会社
茨城県笠間市小原 2125